設置タイプにはどんなものがあるの?
屋外壁掛け型
屋外壁掛けタイプの給湯器は、戸建て住宅やマンションなどで使われる事が多いスタンダードなタイプになります。
設置場所は主に外壁で、戸建て住宅では1階や2階部分の壁、マンションやアパートなどの集合住宅ではベランダや通路などの壁に取り付けられる事が多くなっています。
屋外壁掛けタイプの給湯器には、本体の下部から配管が出ているという特徴があります。
屋外据置型
屋外据置タイプの給湯器は、戸建て住宅で使われる事が多いタイプです。
設置場所は壁に取り付けるのではなく地面に直接設置したり、コンクリートやブロックなどの土台の上に固定して使用されています。
屋外据置タイプの給湯器は、本体の側面から配管が出ています。
地面に置くタイプの給湯器は他にもありますが、据置型の場合は浴槽にお湯を送るための穴が一つしかないという特徴があります。
浴槽隣接型
浴槽隣接タイプの給湯器は、屋外据置タイプと同じように戸建て住宅の地面や土台の上に設置します。
浴槽のすぐそばに設置しなければならないという条件があり、お湯を通すための穴が2つあるなどの特徴を持っています。
また、浴槽隣接設置型は使いやすい据置型に置き換わってきており需要が激減しています。
現在発売されている機種ではほとんどのメーカーにおいて、省エネ性に優れているエコジョーズが主流となっています。
PS設置型
PS設置タイプの給湯器は、パイプスペースと呼ばれているマンションや集合住宅などの玄関のすぐそばにある専用の設置場所に取り付けます。
専用の設置場所はパイプスペースやパイプシャフトとよばれており、扉が付いているものと付いていないものがあります。
PS設置の場合、設置する場所の大きさが決まっているため、取り付けることが出来る給湯器のサイズが限られているという特徴があります。
スタンダードな壁掛型を使用できることもあれば、通常の給湯器より細く設計されているスリムタイプのみ設置可能である場合もあります。
また、PS設置タイプには排気の種類もいくつかあります。
多くのマンションでは前方排気型と呼ばれる給湯器の全面に丸型もしくは横長型の排気口が付いている機種を取り付けますが、排気口が煙突のように本体上から伸びている上方排気型、後ろから伸びている後方排気型、前面に排出される排気を側方に逃がすカバーが取り付けられたアルコーブ設置型など多くの種類があります。
どれを選べばいいの?
故障した給湯器の交換では、基本的に今使っている給湯器と同じ設置タイプを選んで決定します。
そのため、今の給湯器がどこに設置されているか、配管が出ている位置や排気口の形などを知ることが大切です。
中には設置場所が同じでも排気方法が違うものや、スリムタイプなどもありますので、確信がなければ一度業者に聞いてみましょう。
特にインターネットなどを使って給湯器を購入して設置だけを業者に依頼する場合、取り付けることができない製品を注文してしまうと返品が出来ず使用も出来ないといった事態に陥る可能性も十分にありますので注意するようにしてください。